走っていると脇腹が痛くなる…。もう走れない…。
もう大丈夫!原因と対処を体験に沿ってご紹介します!
せっかく運動しようと走り始めると横腹が痛くなってしまった。こんな経験みなさんにもあると思います。
ランニングをしている時に起こる可能性のある脇腹痛。脇腹痛とはその名の通り脇腹(横っ腹)に痛みが出ることで、「差し込み」と言う方もいます。初心者にありがちですが,経験者やプロの選手でも起きることがあります。
元日本記録保持者の大迫傑選手も日本記録をマークした2018年シカゴマラソンやオリンピック予選(MGC)の際,脇腹が痛くなったというコメントを残しています。
ですが,その次には下記のようなコメントも残しています。
「 対処法が分かっているので大丈夫。」
かっこいいですね(個人的意見)
では,具体的にどこが痛くなっているのか?原因はどうして?防げる方法はないの?
対処方法を知って,快適なランニングライフを過ごしましょう。
ランニングやレースで起きる脇腹痛の原因
腹部の左下あたりには脾臓(ひぞう)という臓器があります。あまり聞き覚えのない臓器ですね。
脾臓には、血中の古くなった赤血球を壊す・身体に入ってきた細菌や病原菌などの敵をやっつける抗体を作る・新しい血液を貯める、などの働きがあります。
身体を全く慣らさないでいきなり走ると脾臓は収縮し、貯めておいた血液を筋肉に運ぼうとします。そのように脾臓が活発的に働くことで、脇腹に痛みを感じてしまうことがあります。
また、大腸に溜まっているガスや便も要因になる場合があります。お腹の左側あたりは大腸が急に曲がっており、ガスや便が溜まりやすい部分です。その部分にガスや便が溜まることで、走っている最中に脇腹が痛く感じてしまう場合があるのです。
ランニング・レース中に脇腹痛が起きた時の対策
気になるのは起きたときの対処方法です。
では,起きてしまった場合どのように対処すればよいのでしょうか。
ランニング・レース中の対処方法
痛みがある側の脇腹を伸ばす
痛みを感じたら,痛くなった側の脇腹伸ばしてあげましょう。手を上に挙げて体の向きに倒すイメージです。
これらはプロランナーでも取り入れている選手がいます。テレビで放送されるフルマラソンを見ていると目につくことがあると思います。
深呼吸をする
横っ腹の痛みは、酸素不足で起こる場合もあります。走るペースが速いほど酸素が必要になります。
多くの酸素が必要なのに、酸素を十分に取り込むことができないと、内臓などへの血流は不足してしまい、酸欠状態になってしまいます。
痛いまま走っていても,なかなか治らないこともあります。そうなる前に,あえてスピードを落として,ゆっくりと深呼吸をすることにより,多くの酸素を取り入れ痛みが落ち着くこともあります。
深呼吸をするときのポイントは,息を吐くことに意識をすることです。理由としては体内に空気が入っている状態で,どれだけ吸う動作をしてもなかなか取り込めません。
効率良く酸素を取り入れるには,「息を吸う動作」だけでなく「息を吐く動作」も大切にしてみてください。
ランニング・レース前の予防方法
ご飯を食べる時間を調整する🍚
横腹が痛くなる原因としては,多くが消化不良によるものだと思います。個人差はありますが食事をした場合,2時間30分~4時間ほど時間を空けてから走るようにしてみましょう。
どうしても,お腹がすいている場合は,消化の良い軽食をとると良いでしょう。例えば,ゼリー状の飲み物やバナナ,塩分タブレットなどがあげられます。
あまりにも空腹だと,エネルギー不足になり「食切れ」と言われる状態になりかねません。日頃の生活の中で,自分に合った時間を探してみるといいでしょう。
ウォーミングアップをしっかりとする
突然速いペースで走ってしまうと,内臓が驚き、横っ腹が痛くなることがあります。
ランニングをする前には,動的ストレッチを取り入れたり,序盤はゆっくり走ったりと工夫をして走ってみましょう。走る準備をすることにより,普段より長く走ることができるかもしれません。
〜今回説明したことを簡単にまとめると〜
1.ランニング前の食事は時間を考えてとる
2.急に激しい運動をせずにウォーミングアップを取り入れる
3.横腹の痛みが起きたときは,冷静に深呼吸やストレッチをする
対処法が分かっているだけで,落ち着いたメンタルでランニングやレースに挑むことが出来ますね。
いざとなったときはぜひ実践してみてください。以上読んでいただきありがとうございました。
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